今から40年くらい前までは、機械式腕時計が当たり前ですべてゼンマイで動いていました。
それも時計職人が1つ1つ組み立てていたのでとても高価なものでした。
日に日に時刻の誤差も発生するため、後述のクォーツ式のようにある程度の正確さはないものの、動力がゼンマイなので、機械さえ壊れなければかなり長く使うことができます。
しかし、多針の腕時計やカレンダー、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)など、機械の仕組みが複雑になればなるほどさらに高価な腕時計になります。
「機械さえ壊れなければ」と書きましたが、機械式腕時計を長く使用するにはメンテナンスも必要になります。専門の時計職人がいる店でオーバーホールする必要もあります。
機械式の腕時計はゼンマイをリューズで巻かなくてはいけない「手巻き」と腕の振りによって自動的にゼンマイを巻き上げる「自動巻き」の2種類に分けられます。
「手巻き」は時計愛好家には好まれる、伝統的なこだわりをもった高級時計が多くあります。
「自動巻き」に比べてシンプルな仕組みなので長持ちするようです。
毎朝でかける前にゼンマイを自分で巻くという日常に魅力を感じるような時計好きにはおすすめです。
「自動巻き」は毎日使用していれば自動的にゼンマイを巻き上げてくれるのでゼンマイを巻くのが面倒な人にはぴったりです。また、「自動巻き」の腕時計をセットしておいて定期的に回転させてゼンマイを巻く「ワインディングマシーン」もあります。
機械式の腕時計は職人技にロマンを感じる時計ファンのための時計といえるでしょう。 |